雪止めとは、屋根に降り積もった雪が一度に落雪することを防ぐ、屋根の設備です。その存在自体あまり知られていない屋根の雪止めですが、実は、あまり雪が降らない地域にこそ必要なのです。
今一度ご自宅の屋根をご確認し、雪止めがついていなければ、早めの対処をおススメします。
ご存じでしたか?
雪止めは非常に重要です!
例えば、積雪の多い地方の住宅の屋根は、屋根の雪は滑り落ちるようにしています。なぜなら、雪が屋根から落ちなければ、雪の重みで家が倒壊してしまうからです。
しかし、関東など、年に数回しか雪の降らないエリアでは、雪止めは非常に重要です。実は民法では、第218条により「土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない」と定められています。
屋根から簡単に雪が落ちてしまうと、事故につながり、場合によっては、けがや死亡事故にも直結します。また、雨どいに雪がたまり、雨どいが落下するなども事故も報告されています。
そうならないためにも、雪止めが外れているのを発見したら、早めに雪止めを設置しておくのが重要です。
スレート屋根、瓦屋根にも、この雪止めの設置はできますので、雪止めが外れてしまっている方、新たに設置したいという方は、お気軽にお問合せ下さい。
雪止め設置の費用は?
雪止めは、スレート屋根、金属(ガルバリウム等)、瓦屋根、いずれの屋根にも設定可能です。
戸建て住宅(建坪30坪相当)の雪止め設置費用
スレート屋根 | 6~10万円 |
金属屋根 | 9~16万円 |
瓦屋根 | 9~40万円 |
瓦の場合は金具の設置以外に、瓦自体を「雪止め瓦」に交換する方法もあり、雪止め瓦の施工は、1,000〜3,000円/枚が費用の目安です。
また、雪止め設置の際、足場仮設が必要な場合は別途足場代も発生します。屋根の大きさや立地状況によって異なりますが、足場代として15~25万円ほどかかります。
雪止め設置のみを行う、というよりも、屋根をリフォーム、修繕する際に一緒に行うのがおススメです。
代表的な雪止め
L字型の雪止め
L字型が一般的で、その他に富士型やマウント型、扇形などがあります。材質は、多種多様で屋根に合わせた素材を選択することができます。ステンレス製、アルミ亜鉛メッキなど、機能的にも軽くて錆びにくいモノなどがあります。